非常用発電機の提案とその後の施工管理までを担う営業工事部。営業と現場が分業されている企業が多いなかで、 四国機電産業では一人の担当者が両方を一気通貫で担当します。今回お話を聞くのは、まったくの異業種から中途入社し、現在入社6年目となる浜崎大輔さん。「自分で営業をして取ってきた仕事を、自分で設置まで見届ける」という圧倒的な達成感や、現場経験があるからこそできる技術提案の強みについて、リアルな本音を語ってもらいました。
「ドライバーも持ったことがない」未経験からのスタート
――これまでの経歴と、四国機電産業に入社した経緯を教えてください。
前職は、飲食店向けのマットや清掃用品などの営業をしていました。入社時は、電気や建設業界の知識はまったくなく、「ドライバーすら持ったことがない」という、本当にゼロからのスタート。最初の1〜2年は、先輩と2人1組で現場に同行させてもらい、一連の流れを覚えていきました。現場で工具を出したり、作業を手伝ったりしながら、少しずつ電気や建築の基礎を学んでいきました。
――大変だった現場のエピソードなどはありますか?
業務に少し慣れたころ、香川県の小豆島での現場を任されたときのことはよく覚えています。フェリーで1時間かかる場所なので、何かトラブルがあっても、いつものようにすぐにヘルプに来てはもらえません。「道具がない!」「どうやるんだったかな?」などと焦りながら、フェリーに道具だけ乗せてもらって送ってもらったり、わからないことはひたすら電話で先輩に聞いたりして、なんとか乗り切りました。事前の段取りや準備がいかに大切かを身をもって学びましたね。
現場を知るからこそできる、お客様目線の「技術提案」

――入社3年目ごろから、営業活動もスタートしたのですね。
現場を経験して、工事内容から予算や工数がだいたいわかるようになってから、見積もりの作成やお客様への技術提案を始めました。
当社の営業工事部の大きな特徴は、営業と施工管理を一気通貫で行うことです。「営業から現場まで全部やるのは大変そう」と思うかもしれませんが、実は非常に理にかなっています。営業目線しかもっていない場合、もしかしたら、現場の実態と合わない無理な提案をしてしまうかもしれません。その点私たちは、現場を知っていることで、一歩踏み込んだアドバイスができますし、営業対現場といった対立構造もありません。
――現場を知っているからこその提案とは、具体的にどのようなものですか?
例えば、騒音レベルに気を配ることなどでしょうか。非常用発電機には、機種によって標準から超低騒音まで、音のレベルがあります。山の上の無人施設なら、手頃な標準機種でも構いませんが、官公庁や市街地に設置する場合、災害時に発電機の音がうるさすぎるのは非常に困るはずです。
また、燃料選びも重要です。重油は長時間動かせますが黒煙が出やすく、軽油は綺麗ですが消防法の制約で運転時間が短くなりがちです。最近は中東情勢の影響で燃料や部品の調達が難しい背景もあり、リアルな事情も踏まえ、何を優先するかを考えます。環境や立地、お客様のニーズを総合的に考慮して、「お客様にとっての最適な機種は何か?」を軸にご提案します。
――官公庁案件など、大規模な仕事も担当しています。難しさを感じる部分はありますか?
官公庁の案件は、提出する書類が多く、また正確で細かなエビデンスが求められます。発電機を固定するアンカーひとつにしても、「なぜその材質・大きさのものを選んだか」などを細かく説明する必要があります。もちろん、最初はわからないことだらけでした。当社は資格取得をかなり積極的に応援してくれるので、必要な資格を片っ端から取りながら、専門知識を身につけてきました。
――専門的なことを聞かれて、答えに詰まることはありませんでしたか?
もちろんあります。先輩からは、「一番やってはいけないのは、わかったふりをすること」と教えられました。非常用発電機がいざというときに動かなければ大惨事です。適当な返答は絶対に許されません。
わからないときは素直に「持ち帰って調べてからお答えします」と伝えるようにしています。新人のころは「慎重だね」と苦笑されたこともありましたが、結果的にその誠実な姿勢がお客様との信頼関係に繋がっていくのだと信じています。
抱え込まず、部署を超えて助け合う「本当のチームワーク」

――一気通貫で案件を担当することのやりがいと、実際の働き方について教えてください。
営業活動で設計事務所に足を運んで提案し、受注に繋げ、自分の手で現場を納めて竣工を迎える。この一連の流れをすべてやり遂げたときの達成感は、本当に何物にも代えがたいです。もちろん、営業から施工管理まで全部自分でやるので、毎日大忙しではあります。特に官公庁の案件が集中する下半期は、作業服を着て現場を走り回る日々が続きます。
――その大変な時期は、どのように乗り越えているのでしょうか?
全部を自分一人で抱え込まないことです。「無理かも」と思ったら、すぐに会社に相談して他のメンバーに手伝ってもらいます。当社は部署間の垣根が低く、営業工事部だけでなく、営業保守部のメンバーもヘルプに来てくれます。逆に私が空いているときは、他部署の現場を手伝いに行くこともあります。そうやって会社全体で助け合いながら乗り越えられる環境があるからこそ、一人で幅広い業務に挑戦できるのだと思います。
――営業工事部にはどのような方が向いていると思いますか?
営業も施工管理も、「コミュニケーション能力が大事」といわれますが、それはおしゃべりが上手という意味ではなく、設計事務所、職人さん、社内のメンバーなど、全方向に対して円滑に情報を共有し、工程を管理できる力のことです。誠実な対応が何よりも求められます。かといって、真面目すぎるのも少し違うかもしれません。職人さんやお客様とちょっとした世間話をして笑い合えるような明るさも、この仕事には非常に活きてきます。
四国機電産業は、香川県・愛媛県ともに非常に高いシェアを誇り、多くのお客様からご信頼をいただいています。それは歴代の先輩方が築き上げてきたもの。その信頼に応えるためにも、一つひとつの現場を丁寧に、確実に完遂することが私たちの使命です。